蓄電池のしくみ~おトクな電気の使いかた~

2020/02/20

電気は、ガソリンやガスとは大きく違う点があります。
その性質上、発電したその瞬間に消費する必要があるという点です。

そこで、一時的に電気を貯めておく「タンク」のような役割をするのが蓄電池です。

蓄電池は、電力の消費量に余裕があるときに充電をしておきます。
そして、その電気は、電力が不足しているときに放電します。
そうすることで、電気のピークカット(電力需要のピークを低く抑えること)や
節電に大いに役立ちます。

住宅用の蓄電池として使われるものに、リチウムイオン電池があります。
2019年の11月に、吉野彰さんがノーベル賞を受賞されましたね。
リチウムイオン電池の開発に長年たずさわってこられました。

少しだけリチウムイオン電池の仕組みをお話しておきましょうか。

正(プラス)の電気を帯びた「リチウムイオン」というイオンの原子が
蓄電池内の電解質を通って、プラス極とマイナス極のあいだを移動することで
充電や放電を繰り返すことができるようになります。

これがリチウムイオン電池のしくみです。

蓄電池は、日常生活の電力使用に有効的な使いかたをもたらしてくれます。
結果的に、節電、費用の節約にもつながるのですが、
そのほかにも使い道はあります。
災害時の非常用電源としてもお使いいただけることです。


現在、住宅用の蓄電池の価格は、数十万円~200万円台までの幅広い価格帯で
製品のラインナップがあります。
法的な耐用年数は6年とされていますが、
寿命としては以下のようなアナウンスがあります。

「フル充電を繰り返した場合、6000回以上のサイクル寿命」
(東芝ライテックのエネグーンの場合)

「毎日フルに充放電を繰り返しても、約22年間は初期の70%以上の容量を維持できる」
(シャープの定置型リチウムイオン蓄電池システムの場合)

 

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